IL LUSSO DELLA NATURA 北イタリア・トリノ近郊のアルバ市の中心地に14世紀に建てられたサン・ドメニコ寺院の全空間を使って、喜多俊之展が開催されました。
総合監修は、ミラノのベルトーネデザイン事務所が担当。
プレ万博 MilanoEXPO2015の一環として、昨年6月にイタリア・ピエモンテ州バローロ城において開催された喜多俊之展”Timeless Future”に続く展覧会です。
高齢化するほどに人の優しさが必要です。
それをSASUKEのデザインにどう表現するかという事を、デザインテーマにしました。
新デザインで登場した移乗システム「SASUKE」は、腰痛や体の不調等、介護を必要とする方たちの日常の負担を軽減するためにマッスル製インテリジェントモーター「クールマッスル」を使用。
世界に通用する新しいデザインで、ここまで小型化が実現しました。
まるで自分の腕で抱きかかえられているかのような優しい感覚で、軽々と移乗を実現。
操作者が動かしたい方向へグリップを倒すことにより、SASUKEのアームが動きます。
バッテリー駆動で軽量ですから、キャスターでの移動操作も簡単スムーズ。
SASUKEの足幅は車椅子が入るよう設計されており、ベッド→車椅子→ベッドの移乗が楽になります。
コンピューター時代の「ホームオフィス」、「ホームシアター」の時代の到来、「高齢化社会」の3つの視点から開発。
リクライニングはほぼフルフラットで、ベッドの代わりとして使える。
フットレストはレバーで、背はエアーポンプ、ヘッドレストはコイルバネをそれぞれ使用。
脚を伸ばして寝転んだり、折曲げて腰掛けることもできる。
ヘッドレストの耳は自在に動かすことができる。
各部のカバーは色彩を取入れ、まるで服を着せ替えるようにカバーを替え、家庭で洗濯が可能。
オリジナリティーの高いものにまとまった。
アナログタイプの文字盤を使い、それぞれ異なるグラフィック処理が施されている。
文字盤は白と黒を使い、白い文字盤には12の文字が入っていて、瞬時に2つの文字盤の時間がわかるよう心理的な工夫が施され、腕に填めた時に違和感がないようオーガニックなフォルムのデザインとなっている。
口笛を吹くと走ってきてくれそうなテーブル。そんな思いでデザインした。WINKチェア-用にと考えたもので、イタリア・カッシーナ社の開発室でアイデアを考え、その場で原寸大図をフリーハンドで引き、即試作に入った思い出のテーブル。発表と同時にMOMAのコレクションに選定された。天板は上下したり、使う時の状況に応じて回転したり、自在に動かすことができる。無機質な素材の集合体から、形と機能によって表情が生まれた。
手漉きの和紙を使った壁面照明器具。
手漉き和紙は軽く、強く、変色せず、柔らかく光を通す。
和紙シェードは、様々な短冊調の色紙を使って漉き込んだもの、透かしの技法を使ったもの、無地の短冊調の和紙を使ったものなどがある。
伝統的な素材である和紙を現代の私たちの生活に取り入れたもの。
コンピューターと高齢化社会、世界的なライフスタイルの自由性などを考えて、ホームオフィス時代のニーズに対応できるデザインにした。
360度回転することや、アームがヘッドレストに変化するなど、動くラウンジチェアー又は、イージーチェアーを目的としている。
手漉き和紙を使った照明器具。手透き和紙は軽く、強く、変色せず、柔らかく光を通す。
昔からの素材である和紙を一つの新しい素材としてとらえ、和洋両方の空間に調和するものとして提案。
和紙シェードはたたんだ時に出来る必然的な皺や折り目が特徴で、和紙の持つ優しく繊細な風合いを大切にしている。
アルミニウムの素材、特性を生かしたシンプルな形で実用性、経済性を兼ね備えている。
REPROは再生を意味し、素材のリサイクルが可能であるところから名付けられている。(アルミダイキャスト/塗装仕上げ)
座と背はプラスチック、脚部はアルミニウムで、リサイクル可能を初めから目的とした。フレームは鋼材を使用。
24時間、自動成形の機械を使って生産出来る製品を依頼され、強度テストに2年かけて量産型のイージーチェアとして、90年代のマジス社のイメージを作った折り畳み椅子。
畳の文化と心の文化のメモリーとして提示、自然素材だけを使った宇宙として発表されたこの『障子結界庵』は、組立て式の和室として3畳半ほどの和空間で季節の晴れの行事を行なえるだけでなく、障子を閉めれば寝室になる。「障子結界庵」の原型となった「二畳結界」は、1986年パリのポンピドーセンター10周年記念招待作品として出品。
『二畳結界』は、1987年パリのポンピドーセンター10周年記念招待作品として出品。この二畳の空間は、漆を塗った木の柱と畳からなり、すべて植物から成り立っている。この空間は、畳の文化と心の文化のメモリーとして提示し、自然素材だけを使った1.8m立方の宇宙である。中に座ると何か心が落ち着き、瞑想の空間を自分自身でイメージすることができる。
フレームに和紙のシェードをかぶせるだけの、とてもシンプルな照明器具。
フレームを固定するためのゴムでできたパーツにはコードも固定する機能もある。
床の上においたり、吊り下げたり、置く場所を選ばずに使用できる。
フレームはコンパクトで折り畳むことが可能。
和紙の光りの柔らかさやぬくもりは、人々の心を和ませるものがある。そんな和紙が立体となって生まれ変わったとき、光りのあたたかさと調和してフォルムのあたたかさも表現したいと考え、シェード部分は有機的で自由な形で、現代のライフスタイルにもなじむようなデザインを心掛けた。フレームの部分はシェード部分と対比させるようなシャープな形にし、全体のアクセントとなるデザインをした。
有田焼の7つの窯元からの依頼により完成させたシリーズ。和・洋・中のどの料理にも使え、シェフのキャンバスとしての器を目指し、誕生した。国内外の展示会でも高い評価を受け、ホテルやレストランで使用されている。
使いやすさに裏打ちされた機能美を持つハイクオリティなカトラリーシリーズ。 シンプルなデザインと存在感あるフォルムは、テーブルを際立て、美味しい食卓を演出する。
パスタフォークやライススプーンなど、料理の特徴に合わせて選べるアイテムは計18種類。
セキュリティーや高齢者のための電子機器を設定。移動音声認識、家族の顔を認識、インターネットサービス等、今、始まったばかりの家庭用認識ロボット。
近未来製品として取り扱い始めたメーカーの要望に応えて、コンセプトワークを始めた。
600年余りの歴史を持つ京都の北山杉は、茶室や数寄屋に高級部材として重用されてきた。
真直ぐに伸びた幹が特徴で、その荘厳な姿はそれだけで芸術品と云われている。
TRONCO (トロンコ)シリーズは、日本の伝統的なインテリアの中で、自然のシンボルとして長く使われてきた床柱を、現代のインテリアの中に再び戻そうという試みなかで誕生した。
北山杉が持つ、力強くて優しい風合いをそのまま残し、素材を無駄にしないようシンプルなデザインのベンチと椅子に仕立てられた。
脚と背もたれには、リサイクルに適したアルミニウムを使用。直線的でモダンなデザインは和洋問わず、住宅から商業空間まで、広くお使い頂ける。
*TRONCOは、イタリア語で「丸太」という意味を持つ。
キャラクター性を持たせた特徴のあるデザインは、世界におけるライスクッカーのイメージを作り出すことが可能である。
磨きステンレス仕上げ、ホワイト、ライトイエローのバリエーション。
鮨飯が手軽に出来る白ご飯、イタリアの米料理であるリゾット、ヘルシーな蒸し物、という時代を捉えた3つの機能を備えた新時代のライスクッカー。
木をラミネート加工した三つの外枠で構成され、柔らかい布やレザーがその外枠に張られている。
リクライナーは、バランス理論に基づき、360度回転する。
特許出願中のダブルスプリングシステムがスムーズな姿勢の変化を可能にし、多様な姿勢で自由に身体を動かすことができる。
千年の時を超えて培った伝統の技と、暮らしのアイデンティティが収められた漆の器。高い技術と美意識。
それらから未来へのメッセージを感じながら地場産業の活性化を目指し、実験し続けている。
日本の錫工芸は300年以上の歴史を持ち、日常、特に、茶や酒の器などに使われてきた伝統工芸品である。
1994年、大阪の錫半のためにデザインし、後にフランスのマリアージュ・フレール社より茶器として世界中に発売され、現在に至る。
ソファ、ベッド、シェーズロングと様々な用途に使用できる。
ベッド状のソファの左右がガスシリンダー機構によって自由な角度に折り曲げられ、「休憩」「語らい」「就寝」など、それぞれの場面に合わせて変化する。
さらに、脚部にはキャスターが付いて、移動が自由にできるようになっている。
2009年より生活文化の向上とデザイン、そして産業経済発展の土壌ともいえる暮らしの向上を目的に毎年開催されている、
住まいと暮らしのリノベーション国際見本市「LIVING & DESIGN」が、10月14日から16日の間、大阪ATCホールにて開かれました。
例年よりも出展社・来場者が大幅に増加して、素敵な暮らし産業が拡大し始めたこと、生活文化や産業経済が発展することで、質の高いデザインが要求されることだと思います。
LIVING & DESIGNは、そういった目的で開催されているので、大変喜ばしいことだと思います。
また同会場では、若いクリエーターの発表会場 Creator’s block、針葉樹を使った家具のコンペティションには、高レベルの作品が数多く寄せられました。
今年のミラノサローネは、Superstudio Più会場で、先端素材メーカー 一村産業(株)が、喜多俊之による新しいコンセプトで、非常に軽量で強いカーボンファイバーと、イタリア Alcantara®と組み合わせたスツールを発表した。
カーボンファイバーがインテリアデザインの領域に本格的に参入する事で注目が集まった。
又、イタリア Alcantara®と組み合わせて使用されるのも初の試み。
800g程の軽量化に成功し、強度や軽さなど、家具の新素材として実用的なデザイン。
スタッキング可能なスツールは、耐久性、機能性に優れ、形状もソフトでエレガントなものに仕上った。
開催期間:4月17日(火)- 22日(日)
会場:TEMPORARY MUSEUM FOR NEW DESIGN 2012、Superstudio Più (スーパースタジオピュー)