1996 / stile LIFE / Japan
高山はまわりを山々に囲まれ、昔から木造建築や木工品で有名で、優れた木工職人を育んだ。 江戸時代天領であった高山では茶道も栄え、漆の仕上がりが瀬戸の陶器『飛春慶』の仕上がりに似ていたことから、春慶塗と呼ばれるようになった。 その優しい色と、仕上がりは特に茶道具として人気があった。 16世紀以来、自然な風合いと優しさ、繊細な完成で、現在も多くの食器や花器などがつくられている。 1968年頃、高山で200年ほど前につくられたにもかかわらず昨日作られたかのような美しいままの春慶塗に出会った。
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